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73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2008/01/11(金) 04 00 23.83 ID TxBN4K740 空の湯飲みに口をつける。冷たい滴が一筋、唇に触れた。 廊下に繋がる扉が開き、素肌の上にダボダボで灰色のトレーナーを着た水銀燈が表れた。 「似合ってるよ」と僕は言った。 「そう」と彼女は素っ気無く答えた。 視線が僕に向けられる。僕は彼女の瞳の奥底にあるものを必死に読み取ろうとするが、 何も読み取る事は出来なかった。もしかしたら浴室の排水溝に流されてしまったのかもしれない。 「テレビ、見ないの?」と彼女が言った。 「えっ? ああ、そうか」今日はクンクン探偵の日だった。 僕はテレビの主電源を入れ、チャンネルを合わせた。 水銀燈は何も言わずに僕の隣に腰を下ろした。 「──んです、それが僕の選んだ道なんですから」 画面の真ん中で、タヌキのような人形が猫警部にそう言った。 「連れて行け」と猫警部が言う。 クンクン探偵はキツネを口説いていた。 そしてタヌキは自らの舌を噛み切って死んでしまう。 画面が代わり、バーのカウンターに座るクンクンが映し出され、終わった。 エンドロールが流れる。 「遅かったね」と僕が言うと、「うん」と水銀燈が返した。 アイキャッチの後に皇潤のCMが流れ、僕は電源を落とした。 水銀燈は僕の隣から動こうとしなかった。 75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2008/01/11(金) 04 05 09.76 ID TxBN4K740 口を薄らと開け、赤い目には何も映ってはいなかった。 気の利いた男なら、彼女の唇に自分の唇を押し当てて気の利いたセリフを一つや二つ吐き出し 笑顔を誘い出したりしそうな物だが、生憎と僕には無理だ。 僕はちゃぶ台に肘を付き、手の平に顎を乗せ水銀燈とは別の方向に視線をやり、 彼女の右手に自分の左手をそっと重ねた。 横顔に視線を感じた。僕の左手は振り払われもしないし、握り返される事もなかった。 それから暫く、雨音が部屋の中に我が物顔で居た。 手の平が汗ばみ出した頃、水銀燈が口を開いた。 「自分の生きる理由がなくなったら、あなたはどうする?」 少しだけ考え「分らない」と返した。 「私も分らないわ」と水銀燈が言った。 「生きる理由をなくしたの?」 「うん」 「もう見つけられない?」 水銀燈は口を結んだままだった。 顎を手の平からどかし、水銀燈を見て「僕は君を抱きしめたい」と言った。 水銀燈は僕の言葉がよほど予想外だったのか、眉をよせ首をかしげ小さな疑問が口から漏れた。 「いいかな」 「私がダメだと言ったら?」 「その時は、僕は君の怒りに耐えるよ」 僕は彼女を自分の胸に抱き寄せた。 身を任せ、抱かれれるままに抱きしめられる水銀燈。 僕の腕の中には、確実に僕以外の温もりが存在していた。 76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2008/01/11(金) 04 09 52.89 ID TxBN4K740 「怒ってる?」と僕は言った。 「ええ」 腕の中から僕を見上げ、水銀燈が言った。 「次はキスをしたい」と僕は彼女の前髪を指で梳かしながら言った。 「……さすがに怒るわよ」 「残念」 「それと、この体性はけっこう辛いから、抱きたいのなら私をあなたの膝に乗せなさい」 言われて気づけば、僕と水銀燈は「人」の字のようになっており、 確かに背中の辺りがピリピリと痺れてくる。 僕は水銀燈を膝の上にのせ、後ろから抱きしめた。 「ねえ」と水銀燈が口を開いた。 「なんで私はアリスになれなかったと思う?」 水銀燈の手の平が僕のそれに重ねられた。 「難しいな」 「思った事をそのまま言いなさい。怒らないから」 「そうだな……僕のアリスだったから、かな」 「笑えない冗談はやめてくれない?」 彼女は僕の手の平を抓りながら言った。万力に挟まれたみたいに痛い。 77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2008/01/11(金) 04 16 55.39 ID TxBN4K740 「冗談じゃないよ、本当の事さ。嫌?」 痛みに耐えながら言った。 「嫌に決まってるじゃない」 「そうか」と僕「そうよ」と水銀燈。 「……でも」と水銀燈が遠くを眺め言う。 「そんなのも、いいかも知れないわね。お飯事みたいな、幸せな日常も……」 「一緒にしようよ」 「あら、本当にいいの?」 水銀燈が腕の中で身をよじって僕と向かい合う。 「でも、私以外の子に色目なんか使ったらジャンクにするわよ」 「ああ、大丈夫だよ」 僕は彼女の前髪を親指で横に流した。 「信じるからね」 「……あっ、ああ、いいとも」 水銀燈の凄みある目に、微笑みを返した。 「そう、それじゃあ目を瞑んなさい」 「目を?」 「いいから」と水銀燈が僕の瞼を押さえ、無理矢理目を閉じさせる。 78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2008/01/11(金) 04 20 52.50 ID TxBN4K740 暖かく柔らかい感触を、頬と唇の間中に感じた。 「唇じゃないのか」 「お馬鹿さん、アリスの唇はあなたが考えるほど安くはないのよ」 水銀燈は眠たげな瞼を持ち上げているような表情をしていた。 口元には柔らかい笑みを浮かべている。 「でも、もう寝る時間ね」 「まだ9時前だよ?」 「今日は色々あって疲れちゃったのよ。あなたも疲れた時は早く寝たいでしょう?」 水銀燈は僕の胸にもたれかかる。生暖かい吐息が衣服に絡みつく。 「……そう、だね」 「そういえばあなたっていつも寝てばっかしだったわよね」 「そうだったかな」 「そうよ」 既に彼女の目は閉じられていた。 「心臓の鼓動を聞いてるとだめね。もう動きたくないから、鞄まで連れていってくれないかしら」 「困ったお姫様だ」と頷き彼女を抱かかえて鞄へと連れて行く。鞄の中に横たえると ガチャガチャとビスク人形が出す音がした。 「おやすみ、水銀燈」 僕は彼女の頬と唇の間中にキスをして、鞄を閉じた。 79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2008/01/11(金) 04 25 08.34 ID TxBN4K740 アリスになり父親に愛されたい。 彼女はアリスになりたいが為に命を手に入れた。 アリスに成る為には避けては通れない宿命、それがアリスゲーム。 アリスゲームで他の姉妹と戦っている時だけは、父親に愛されていると感じた。 父親が願うアリスに少しずつ近づいていると感じた。 その一心で何百時間、何千時間と一人時の迷図をさ迷い歩いてきた。 そして何時しか彼女の生きる理由が、現実味がないアリスよりも、 愛されていると実感がわくアリスゲームへと移り変わった。当然のことかもしれない。 そんな彼女に、父親の口から直接 「アリスゲームはしなくていい、戦いなど望んでいない」と言われたらどうなるのだろうか。 僕には分らない。 分らないが一つだけ言えることがある。 彼女のアリスゲームは終わったのだ。 それはアリスゲームの敗者としてか、それとも──。 80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2008/01/11(金) 04 26 56.49 ID TxBN4K740 終わりです、お疲れさまでした 82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2008/01/11(金) 04 32 11.55 ID TxBN4K740 最後までのお付き合い、本当にありがとうございました 97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと-27,214秒: :2008/01/11(金) 13 33 45.21 ID P9BNTpzI0 まーくんと聞いてきたのにいないのか 98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと-27,484秒: :2008/01/11(金) 13 38 13.31 ID TxBN4K740 へへ、いつもどうも・・・
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水銀燈は鳥です http //wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1186642390/ 1~ 画像ver
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水銀燈と十姉妹 http //yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1199980934/ 1~72 73~
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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 00 30 22.49 ID AoMPXozX0 水銀燈を見送りたいと思います 忘れ物はありませんか?ハンカチ、チリ紙持ちましたか? 分りました、いってらっしゃい 夕飯までには帰ってきて下さいね 4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 00 36 18.68 ID AoMPXozX0 水銀燈さん、食器の配膳をお願いします えぇ~と不満の声を漏らす水銀燈。 少しぐらい働いてください、そんなんじゃ私と同じNEETに成りますよ。 本気で嫌な顔をしますね。私も反面教師としては一流ですね 皿などを、一枚一枚運ぶ水銀燈。効率悪いですよ、それ お盆を使えば楽です、はい、どうぞ。 空飛ぶメイド、運ぶは夢。上手い事言いますね、私も 6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 00 41 07.09 ID AoMPXozX0 何をにやにやしてるんですか? いえ、可愛いから良いんですけど、不気味ですね アヒル口と言うより猫口でにやにやし続ける水銀燈。 小学校の頃は漫画家さんになりたかったのぉ?捨て台詞を残し 飛び立つ水銀燈。後に残される私。 き、貴様!俺の黒歴史ノートを読んだなッ!! 11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 00 46 31.94 ID AoMPXozX0 水銀燈さん、水銀燈さ 居ませんね、反応がありません お友達の家に遊びに行ったのでしょうか? 外出時は私に一言掛けるようにと、言っておいたのですが まあ、私も寝てましたし、気を使ってくれたんでしょうね。 うーん、寝ている間、頬にキスだとか、そんな甘ったるい事は あ、お帰りなさい。お土産ですか?食べましょう 15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 00 55 36.14 ID AoMPXozX0 私の将来の夢ですか?漫画家ではありませんよ、引きずらないで下さい そうですね、見当もつきませんよ。 水銀燈さんはアリスでしたっけ。NEETにこの手の質問はNGです えぇ、そうよぉ。彼女は一呼吸起き、私の顔を見据え話し始めた。 アリスこそ至高の少女、アリスこそお父様の願い、 そしてそれは、私の願いでもあるのよぉ。左手を胸に置きながら話す。 はいと相槌を返す。 だから私はアリスになる。あなたも協力してねぇ? そうですね、出来る限り強力に協力しますよ。寒いですか、そうですか でも、アリスになって何をするんですか? え?お父様の願いだからよぉ、それだけだわぁ そうですね、分りました。私はここで打ち切った。 夢を持たない私が、夢を持つ人にこれ以上何か言うのは、無粋である気がする。 それじゃあ、晩御飯にしましょうか あなたは、あなたの道を進んでください。水銀燈 16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 01 00 05.06 ID AoMPXozX0 水銀燈さん、今日は映画を見ましょう ガチムチ兄貴が300人は登場する話です 水銀燈さんはガチムチ肉体バトルは嫌いですか? そうですか、そう言われてみると、もう9時を回ってますね おやすみなさい、水銀燈。 一人で見ると、面白みも半減です 18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 01 10 30.28 ID AoMPXozX0 これはまた、凄いですね。 私はいつもの何倍と大きくなった羽を触る なんでもないわぁと羽を震わせ、私の手を弾く。 機嫌悪いですね、あの日でしょうか その羽じゃ鞄で寝れないでしょう。一緒にベットで寝ましょうか マセガキって、そりゃ水銀燈さんに比べたら子供ですけどね。 はは、それじゃあ、電気消しますよ。灯を落す。 何分ぐらい経っただろうか。闇の中、水銀燈は苦しそうな声を漏らしている 夜は冷えます。私は水銀燈に自分の掛け布団を掛けた それはそうですね。なら、お隣にお邪魔しますよ 膝抱っこは無理ですが、寝付くまで手を握りましょう。彼女は黙って私に手を握られる なんか、青春ですね。そうですか?気にしませんが 私はいつの間にか眠ってしまった。 19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 01 18 55.24 ID AoMPXozX0 今日は羽に蔦が絡み付いてますね 大丈夫ですよ、私が取ります。いて、羽が目に、動かさないで下さい 夢は、叶いそうですか。作業を続けながら問いかける。 あたりまえよぉ ですよね 私はこんな事しか出来ませんが。羽を蔦から解き放つ 応援してますよ。いえいえ、どういたしまして しかし、水銀燈さん以上に完璧な少女ってのは見当がつきませんね 21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 01 27 17.42 ID AoMPXozX0 うわ、どうしたんですか、血が、いや、花びら? 水銀燈の体から赤い花びらが、ぼろぼろと崩れ落ちてくる だ、大丈夫ですか?今すぐ手当てを、アロンアルファとペッタンテープを お父様、おとうさまぁ え、いや私は 水銀燈は私にしがみついて来た。彼女のガラスの眼から涙が零れる 私は何も言わずに抱きしめた。やべ、俺かっこいいんじゃね? 指輪が急に燃える様に熱くなり、水銀燈の目から白い蔦が飛び出す。 お父様、おとうさまあぁ!悲鳴。 怖い。正直怖い、死霊の盆踊りより小岩井、いや怖い。 しかし、私が逃げたら、彼女はぼっちです、一人ぼっちです。 件のお父様はここには居ませんし 22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 01 33 30.26 ID AoMPXozX0 あれから、どれだけの時間が経過したのだろうか。 水銀燈は消えてしまった。見送りも出来ませんでしたね。 彼女はアリスになり、私の認識を超えてしまい見えなくなったのでしょうか。 そういえば、こんな感じの小説を以前に読みましたね。 時計の短針は、遠の昔に下山を始めていた。シャワーでも浴びて寝ますかね。 脱衣所に入り、鏡を見つめてしまう。無理はない 鏡には、水銀燈が映っていた。 慌てて自分の体を確かめる。確かに、水銀燈だ、この胸の大きさは間違いない。 私は、水銀燈? 水銀燈は夜の闇に飛び立った。私は闇へと消えた。 23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 01 33 46.08 ID AoMPXozX0 水銀燈を見送りたい 24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 01 34 01.43 ID AoMPXozX0 終わりです、お疲れさまでした 28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 01 40 15.90 ID AoMPXozX0 ザュ・・ / ̄ ̄ ヽ, / ', {0} /¨`ヽ {0}, l ヽ._.ノ ; . ヽ `ー'′ ,' /⌒`ー〈!//r- ヽ ザュ・・ i iーくニiヽr ' \ │ _l | | l i、 } / `)ヽ\ ト、__,ノ } i/, /´ \ト \ニ__ノ ハ、 {、 ', l\ `ー、 ハ.  ̄ \. ヽ\\ \ ゝ `__∠r=ヽ \;;ゝ` ̄ i  ̄  ̄`丁 } i´! ! ` l lrソj リ ヽ l l !‘ィ/' \ 34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 02 31 37.84 ID AoMPXozX0 _、_ このスレに ( ,_ノ` ) ζ [ ̄]'E .  ̄ _、_ 砂糖はいらねぇ・・・ ( ,_ノ` ) [ ̄]'E ズズ .  ̄ _、_ あんなもの・・・ ( ◎E _、_ 豚がなめるもんだ ( ,_ノ` ) ガチャ [ ̄]'E ..  ̄ _、_ そう思ってる奴は今すぐ ( ,_ノ` ) ブラウザを閉じな、甘くなるぜ [ ̄]'E ..  ̄ 35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 02 38 50.24 ID AoMPXozX0 水銀燈と踊りたいですね。サタディナイトで どれ、誘ってみますか 水銀燈さん、一緒に踊りませんか?ダンシング盆踊りとかナウイですよ そうですか、残念です。なら、ハードラックとダンス いえ、なんでもないです 37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 02 47 27.62 ID AoMPXozX0 水銀燈さん、ビードロを買ってきましたよ もちろん、水銀燈さんにプレゼントします。青色のビードロを手渡す 先っぽを持って下から物珍しげに眺める水銀燈 落したら割れますから、注意してください。耐久力は5かゴミめって奴ですから 先を咥えて、息を吸ったり吐いたりで、ペコペコ音が出ますよ 言われたとおりに、ペコペコして遊ぶ水銀燈 嬉しいのだけれどぉ、ペコペコ以外には用途はないのぉ? 観賞用ですかね ふふ、ありがとぉ。ペコペコする作業に戻る水銀燈。結構嬉しそうです 私も喜んでもらえて嬉しいです しかし、割りませんね。私は2分で割った記録があるのですが 38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 02 49 39.33 ID AoMPXozX0 糞暑いですね糞スタンドの糞攻撃でしょうか 水銀燈さん、近くに鏡を使って隠れている奴は居ませんか? ですよね。そんな変人居たら逮捕されてますよね あれ、なんか光ったような 39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 02 56 18.66 ID AoMPXozX0 水銀燈さん、簾を買ってきました 伸びたり水が噴き出る?何か勘違いしてますね ははあ、もっと小さい奴ですか。 伸びるのが南京玉すだれですよ、出し物として有名です 水が噴き出るのは水芸ですね、こちらも出し物として有名です 一連の流れとして、同じ人が披露パターンが多いですからね。よくありますよ それはさて置き、この簾で夏が快適に過ごせますよ はは、もっと褒めてください しっかし、水銀燈さんも偏った知識ですね 40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 03 04 01.93 ID AoMPXozX0 俺は虎。だから水風呂につかる、むしろ潜る、涼しい! 夏はやっぱり行水に限りますね 私は髪を掻き揚げ脱衣所に躍り出る。 水銀燈さんも行水ですか?暑いですもんね だ、だれぇ? 誰とは心外な。私ですよと、髪を下ろす やっと分ってくれましたか。それじゃあ、お先に。下着を手に取り脱衣所を後にする。 怒鳴られると思ってたのですが、水銀燈さんも丸くなりましたね。 水銀燈さん、あの髪型は濡れてないと無理ですよ。いてて 42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 03 18 05.58 ID AoMPXozX0 打ち水ってなぁに?水銀燈が寝ている俺を揺り起こす それはですね、暑い日の夕方などに水を巻く事ですよ なんちゃら効果でしっとり涼しくなります、はい。眠気をうっちゃりながら必死に答える。 ガッテン3つ出たようなので、又少し寝ますよ、おやすみなさい 私が次に目を覚ましたのは夕方だった。 水銀燈さん、打ち水は庭や道路に巻くものです、部屋はノーセンキューです 良いんですよ、失敗は誰にでもあります。 それより何より、私は水銀燈さんの気持ちが嬉しいです。はい 氷水をピンポイントで私の顔に巻いてくれたので、片付けは楽でした 43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 03 24 06.60 ID AoMPXozX0 す、水銀燈さん大丈夫ですか? 水銀燈は玉の汗を流して、ぐったりと横になり、まばたきで反応する。 この時期に、黒くてドレス姿は辛いでしょう。ぱちりと肯定する そう思いましてね、実家から私の子供時代のジンベイさんを送ってもらいました 多分ぴったりですよ。今日みたいな暑い日にはオススメの商品です 服は洗濯しておきますから、汗を流してきてください。 いいですね、似合ってます 44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 03 31 49.16 ID AoMPXozX0 今からお風呂ですか?それなら、これを これは桃の葉です。これを入れて入浴すれば、暑気払いになり汗疹を防げますよ 原理は知りませんが、桃葉湯と言う物らしいです 私は人形よぉ?汗なんてかくわけないじゃなぁい。桃の葉の匂いを嗅ぐ仕草がいいですね。 そうでしたね、水銀燈さんはビスクドールでしたね はは ちょとまて、今何てった 45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 03 38 52.02 ID AoMPXozX0 水銀燈さん、水中花を手に入れました 案ずるより生むが安しってね、金魚蜂どこでしたっけ 水で満たした金魚蜂の中に水中花を入れる、 水中花は水を吸い、花のように開いた。 わぁ、すごい。と金魚蜂を横から覗く水銀燈 レンズ効果もあって、不思議な眺めでしょう 私も水銀燈の横からふわふわと踊る様に舞う水中花を眺める。 しかし、綺麗って言ってくれませんね。驚きの方が強かった様子です いえ、水銀燈の方が綺麗だよって言いたかっただけですから 47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 03 48 40.99 ID AoMPXozX0 おっしゃ、クリア!って、水銀燈さん寝てますね じゃあ、ちょと、私も隣を失礼して、寝かせてもらいますよ。 ・・・ ・・ ・ 夢の中。水銀燈は舞踏会の会場で一人踊っていた。 彼女は華やかなドレスを身に纏い、舞うようにワルツのステップを踏んでいる あ、どうも気づきましたか、こんばんは。誰?ってのはやめて下さい。二回目ですよ 私も場にそぐう格好をしていた。からくりサ~カスの小国編っぽいです 彼女の背は、人形の時と比べると幾分大きいが、私の胸までしかない。 よろしいですか?私は手を差し出す。 水銀燈は精一杯の微笑で返し、手を重ねてくれた。 ふふ、甘く見ないで下さい。ワルツなら踊れます、ワルツ初段です 良いじゃないですか、二人だけの舞踏会ってのを楽しみましょう 夏燈の青白い月明かりの下、舞踏会は続く 48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 03 48 56.73 ID AoMPXozX0 水銀燈と踊りたい 49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 03 49 37.61 ID AoMPXozX0 終わりです、お疲れさまでした 55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 00 09.97 ID AoMPXozX0 / ̄ ̄ ヽ, / ', {・} /¨`ヽ {・} これでおわりでゅか? l トェェェイ ', ノ `ー'′ ', /,, -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー- -ー;'" l l 57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 04 29.12 ID AoMPXozX0 水銀燈を狂おしいほど求めたい 58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 04 45.25 ID AoMPXozX0 友達が居ません、仕事も出来ません そうですね、水銀燈さんが居てくれますね 私の一番楽しい時間は水銀燈さんと一緒に居る時です つまり、私は幸せ者という訳です 一緒に居てくれて、本当にありがとうございます 59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 08 40.29 ID AoMPXozX0 買い物ですか。私は週末に食料を買いだめしてします なるほど、ヤクルトは切れてますね、買ってきましょう はい、ヤクルトです、どうぞ。 いえ、このぐらい何ともありません すみませんが、私は少し寝ます 60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 12 57.15 ID AoMPXozX0 水銀燈さんが来る前ですか? そうですね、俯いて目を瞑り、暗闇の中に居ました いえ、今はそんな事ありません 水銀燈さんが居てくれるだけで、全然違います 以前の私と比べると雲泥の差です 61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 15 24.56 ID AoMPXozX0 私は、ありふれた人生を探していました 傷つきたくなかったから。 いえ、違いますね、もっと素敵な人生を送りたかった だけど送れなかった。だからそう思い込むようになっていた だが、今は違う。今の生活を手放したくない あ、おはようございます水銀燈さん 62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 19 04.80 ID AoMPXozX0 人生とは何なのでしょうか。私はぽつりと呟く 「昔、誰かが言っていたわぁ、生きる事は戦う事だって」 なるほど、そういう考え方もありますね。 戦わないと道は開けない。的を得てますよね ですが、最近私はこう思います「生きる事は戦争だ」ってね 己を削り続け、最後には何も残らない、死が待っています。 私の考え方が悪いですね、すみません そうですね、今日はセミの声がしませんね 63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 25 11.16 ID AoMPXozX0 いえ、なんでもありません。 私は頬の涙を拭う。 最近何もしてないのに、涙がよく零れるんです 眼科に行ったほうがいいですかね、はは 私はその夜泣きました、悔しくて、悔しくて、 こんな人生が悔しくて。 水銀燈は気づかない振りをしてくれました。 心遣い、感謝します 64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 27 56.50 ID AoMPXozX0 私は、ぼおっと空を眺めていた。 青いですね、空は。そして、広い あれ、水銀燈さん、いつから隣に? 「あなたが空を見だしてから」 私は時計を見る。3時間も隣に居てくれたんですか すみません、気づかなくてすみません。 私は心から謝った 私は一人じゃないのですね 66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 32 33.76 ID AoMPXozX0 窓から外を見る。外では若いカップルが歩いていました。 ああ。同じ人生なのに、なぜこうも違うのか。 微笑ましいですか?なるほど、水銀燈さんも乙女です、あのような事に憧れるのでしょう そんな彼女が、私と一緒に居ると思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。 私は手を握り締める。水銀燈の手は宙をさ迷っていた 67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 37 28.02 ID AoMPXozX0 そうですね、おやすみなさい 私ですか?もう少し、起きていますよ ええ、うるさくはしませんから安心してください 水銀燈は鞄を閉じる前に、 「また朝に、会いましょうねぇ」 こう元気付けてくれた そうですね、あなたと一緒なら、朝が来ても怖くないです。 ええ、おやすみなさい水銀燈。 水銀燈の鞄が閉まり。私は灯を落した 68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 46 41.87 ID AoMPXozX0 時々親を怨みます。 ですが、親も好きでこんな人間を生んだんじゃないでしょう 「そんな事、冗談でも言うもんじゃないわぁ」 そうですね、すみませんでした。私は水銀燈の境遇を思い出す 水銀燈は小さく震えていた。 私は、彼女の小さな手を握る。びくんと、なったが、受け入れてくれた 私は恵まれてますね 69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 04 50 39.81 ID AoMPXozX0 アルバムですか。すみません、ありません 卒業アルバムも手元にありません。 カメラはありますよ、写真がないだけです そうですね、せっかくですから、二人で写真を撮りましょう ええ、色々撮りましょう 72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 01 20.92 ID AoMPXozX0 気づいた時、私は水銀燈を押し倒していた 何故だかは分らない、水銀燈が優しすぎたのかもしれないし 水銀燈の仕草が、私を苛立たせたのかもしれない。 だが、そんな事は些細な事だ。 私は水銀燈の細い首に両手を掛けていた。 次第に力が篭る。苦しそうな声を上げる、そんな中、彼女は 「いいのよぉ。お人形はそういうものなのだから、人間の勝手さを引き受けるよう、 運命付けられているものなの。だから」 ここで我に返った。何をしているんだ、私は 私には水銀燈しかいないじゃないか、水銀燈しか私を受け入れてくれないじゃないか。 ご、ごめんなさい。私は額を床につけ謝った ごめんなさい、許してください 73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 11 27.06 ID AoMPXozX0 最後まで。水銀燈が、衣服の乱れを正して起き上がる。 「最後まで、本気になってくれなかったわねぇ」 え、それは、どういった意味なんですか 水銀燈は自分の鞄を右手に携え、鏡の前に立つ 鏡は光を帯び始めていた。 す、水銀燈さん、待ってください、何処にも行かないで下さい 彼女は、鏡に伸ばしていた手を止め。 首だけで私の方を見た。 「ドールと人間。また、別の方法で出会ってたら、違ったのかもねぇ」 ちょ、ちょと。水銀燈さん ま、まって 水銀燈は光りの中へと消えた。 後には、私一人が、ただ残されるだけ 74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 16 19.25 ID AoMPXozX0 彼女は最初から、全ての事に本気だったのだろう いや、そうなんだと思う。 私が、何を気取っていたかは知らないが、冷めて、本気にならなかった。 私があの時話をしていたら 私があの時手を握っていたら 私があの時抱きしめていたら もう、後悔しても遅いのだ。彼女は帰ってこない 私は、一人ぼっちだ 76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 20 48.76 ID AoMPXozX0 誰か、灯を消してください。 そうか、もう誰も、居ないのでしたね いえ、最初から居なかったと言うべきか。 私は、水銀燈を狂おしいほど求めていたのですね 今、ようやく気づきました。 もっと早く気づくべきでしたが、もう、遅いですけどね そして私は、灯を落した。もう、火が灯る事はないだろう 77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 21 06.85 ID AoMPXozX0 すいぎんとうをくるおしいほどもとめたい 78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 21 22.41 ID AoMPXozX0 終わりです、お疲れさまでした 81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 35 03.10 ID AoMPXozX0 _、_ ・・・・・ ( ,_ノ` ) ζ ガチャ [ ̄][ ̄]'E ..  ̄  ̄ _、_ ( ,_ノ` ) [ ̄]'E .iiiii .iiiii ザバーッ! [ ̄]  ̄ _、_ 砂糖追加だ ( ,_ノ` ) ζ [ ̄]'E .. 83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 40 54.74 ID AoMPXozX0 水銀燈と夏の風物詩を楽しみたい 84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 41 16.35 ID AoMPXozX0 夏の風物詩という事で、トコロテンを用意してみました 私がにゅ~ってするわぁ え。そ、そうですか? いえ、自発的にお手伝いしてくれて嬉しいです はいどぉぞと私の前にトコロテンを出してくれる水銀燈。 あ、どうもありがとうございます。 なんか、新婚っぽくていいですね。すごく 87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 45 24.00 ID AoMPXozX0 帰省ですか?いやまあ、そうなんですが 水銀燈さんの説明が難しいんですよね 少々、考え方が古い親なので。はい なので、こっちで水銀燈さんといちゃいちゃ生活を取ります ははは、その白けた目線は想定外ですよ 88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 50 33.26 ID AoMPXozX0 陽の光りを瑠璃色のギヤマンに透かし見ている水銀燈 目の位置に青い光りが当ってますね。 はて、赤の瞳で青の光りを受けたら紫になるのでしょうか 水銀燈さん、ちょとお顔を拝借。 私は水銀燈のアゴを掴み、顔を固定し、瞳を覗き込む うーん、少し紫がかってるかな。微妙な線ですね。 あれ、水銀燈さん眩しかったですか? 90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 05 56 17.42 ID AoMPXozX0 この二人が吹いてるのは草笛です。 私は葉っぱを一枚千切り、口に含んでピーペー鳴らす ねっ、簡単でしょ?ボブは自重しろ 水銀燈も真似して吹くが、上手く出来ないようだ。簡単に鳴らせるようになるかよ 両頬を膨らませ、真っ赤になる水銀燈。 草笛を吹いて童の顔になるとは言いますが、 こういうのもいいですね、新たな発見です あ、さっき鳴りましたよ、水銀燈さん 91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 06 02 10.08 ID AoMPXozX0 あ、水銀燈さんがしてくれますか?ありがとうございます このぐらい簡単よぉと私からキュウリが入ったビニル袋を受け取る それはですね、塩でキュウリで揉んでるんですよ。 胡瓜揉とか、瓜揉という奴です。 しばらく、私は胡瓜揉をする水銀燈を見つめていた いつのまにか。私は、この異国の少女に母性を感じ始めていた自分に気づいた。 水銀燈さん、嫁に来ますか。 はっ、えっ、いきなり、あ、え?冗談?取り乱しすぎですよ、水銀燈 いやホント、可愛いですね。 キュウリは潰れていた 92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 06 07 43.09 ID AoMPXozX0 具体的な名前は出しませんが、隣の家がまじうざい お前ん所の庭で繁殖した蚊が、何で家に来るのか3行で答えろ。 というわけで、蚊帳を買ってきました。これで多い日もも安心 って、上に寝転がらないでください、これはハンモックではありませんよ。 入る時は、サッとお願いしますよ。 サッと 93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 06 13 52.86 ID AoMPXozX0 っと、大丈夫ですか?飛んでた水銀燈が落ちてきた なんだか、さっきから調子がぁと咳き込む。 夏風邪でしょうか。それにしては即効性があり過ぎる気も あ、いや、待てよと蚊取りの電源を落す 憑物が落ちたみたいに元気を取り戻す水銀燈。はは、あなたは蚊ですか 蚊取り線香は大丈夫なんですね、不思議です 94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 06 15 49.18 ID AoMPXozX0 ついに我が家もブルジョアの仲間入りです さくらんぼを買ってきましたよ。慌てないでください 半分こに、いえ、6:4でいいですよ ええ、気にしません 99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 06 41 36.12 ID AoMPXozX0 影絵がゆっくりと部屋を走っていた。 これですか?走馬灯です、ええ、これが元だったはずです そうですね、和紙がいい仕事してますよね。うお、武将かっけえ 古い物ですから、たまに自分で回してやらないといけませんね ワンモアセッ!と灯篭に活を入れた。 最初はガチムチ兄貴張りの勢いを見せるも、 しだいに、ゆっくりと、自分のペースで回る灯篭。マイペースな奴です いやー、これは流れないと思いますよ。ですが、似たような物は見れるんじゃないですか? 2001宇宙の旅っぽいのが見れるはずです。キリキリと灯篭が回る いやいや、まだ見る気はありません。 ですが、走馬灯で絵になる日々を心がけましょうよ。もちろん二人で そうですね、明日は水鉄砲で遊びましょうか 101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 06 41 56.48 ID AoMPXozX0 水銀燈と夏の風物詩を楽しみたい 102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 06 42 15.62 ID AoMPXozX0 終わりです、お疲れさまでした 105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 06 48 37.66 ID AoMPXozX0 /`ヽ、 / ,p'⌒ヽヽ、 // ふ d / 皆さんも元気でゅね `ヽ、 |/ `ヽ、/ 110 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 07 20 07.26 ID AoMPXozX0 ダークロボットブチコワセ!ジンゾウニンゲンキカイダー! 111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 07 20 35.21 ID AoMPXozX0 水銀燈の夢 112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 07 20 51.14 ID AoMPXozX0 私は、犬の夢をみる。 これだけなら、別になんて事ないただの夢。 犬の人形ならば、こんな夢を見るかもしれない だけど、私は水銀燈。誇り高きローゼンメイデン第一ドール。 そんな夢とは縁遠い存在のはず。 たとえ見たとしても、鞄を開ける頃には忘却の彼方に追いやっているだろう。 しかし、この夢はどこかおかしかった。 たびたびその夢を見るし、また、現れる犬がいつも同じだったのだから。 その犬は、広い荒野や静かな水辺を、あてもなく寂しげにさ迷っている。 時には、イライラと落ち着きがない表情を見せる事もあったし、 ひたすら走り続けている事もあった。 何かを探しているような、そんな感じを受ける。 113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 07 21 07.79 ID AoMPXozX0 最初は気味が悪かった。 当然だろう、わけが分らない犬が、たびたび出てくるのだ いい気がする人形は居ない。 それに、あんな犬よりもっと私に相応しく、高貴な犬が出てくるべきではないのか。 そんな念に囚われる事もあった。 しかし、日を重ねるにつれ私は、あの犬が好きになりはじめた。刷り込みと言う奴だろう 何を探しているかは分らないが、出来るなら手伝ってあげたいような、 かまってやりたいような、そんな気持ちになったからだ。 夢の中、私は呼びかけてみたり、手招きしてみたりする だがその犬は気づかない。飼い主が居るのならば、とても無礼な奴のだろう、 犬は飼い主に似ると聞いた事がある。 この私が手伝ってあげようと言うのに、本当にあの犬は馬鹿だ。 114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 07 21 34.17 ID AoMPXozX0 やがて、私は一人のミーディアムと出会う。 それとともに、私はあの犬の夢を見なくなった。探し物が見つかったのだろうか。 人の夢で探していたのだ、礼の一つでも遣せという気持ちにもなるが、馬鹿なのでしかたがない。 それに、今はこちらの馬鹿の相手で忙しい。 そんな中、ミーディアムの男が言った 「私は昔変な夢をよく見てましたよ。まあ、水銀燈さんと出会ってから、見なくなりましたが」 「ふーん、どんな夢ぇ?」 「いやほんと、変な夢なのですが。一匹の犬となって何かを捜し求める夢です」 「探し物は見つかったのぉ?」 「いやあ分りません。探している夢しか見てませんし、ははは」 探し物が見つかっても気づかないなんて、ほんとにほんとに、おばかさぁん 115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 07 21 50.43 ID AoMPXozX0 水銀燈の夢 116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 07 22 09.14 ID AoMPXozX0 終わりです、お疲れさまでした 132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 10 04 06.77 ID AoMPXozX0 皆さん凄いガッツですね 135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 10 14 59.77 ID AoMPXozX0 すみませんwww何もはじまりませんwwww 152 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 12 20 50.79 ID AoMPXozX0 そんな時に、ウルトラマンが欲しいだろ? 154 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 12 23 54.91 ID AoMPXozX0 水銀トェェェイ 155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 12 24 10.81 ID AoMPXozX0 しかし、水銀燈さん遅いですね。 そろそろ帰ってきてもいい頃合なのですが。掛け時計を見る。 ほつほつと雨粒が窓を叩き出した。 降ってきましたね、止むまでお友達の所でしょうか。 その時、ガチャガタと窓枠を上下に揺する事によって、鍵を開ける、 CIA御用達の音が聞こえてきた。 あれ。いつもこちらの窓から帰ってくるのですが。乙女心は秋の空でしたっけか おかえりなさい、濡れませんでしたか?音がした方向へと向かう。 今拭く物を って誰だあんた。黄色いのが居た。 「孔明をも唸らせた策士、金糸雀かしら!」 どちらさまですか? 「金糸雀かしら!」 とりあえず、靴は脱いでください 157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 12 30 57.46 ID AoMPXozX0 えーと、どのようなご用件で? 雨は窓で8ビートを刻んでいる。 はあはあ。水銀燈とゲームをしに来た訳ですね、なるほど 水銀燈は今、友達の家に遊びに行ってますよ。 いえ、真紅さんのお宅ではないと思います。帰りが遅れる時は、 真紅さんのお宅から電話が着ますし。ええ、着ます。 帰りますか?金糸雀は、窓を横目で盗み見る。 外のアイツは元気ですね。スティックを落とすような事はなさそうです 冗談ですよ、雨が止むまで雨宿りしていって下さい 「作戦通りッ!この金糸雀の色気にメロメロかしら!」 調子に乗るなよカナブン。いえ、なんでもありません 雨の演奏熱は冷めそうにありません。水のくせに 159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 12 36 07.99 ID AoMPXozX0 金糸雀は座布団の上でもじもじしている どうしました、緑茶は嫌いでしたか? なら、茶菓子が?それも違う。あ、ですよね、私も好きです エンカウントした時の勢いがありませんね 私もちゃんと服着てますし。トイレですかね、違うとは思いますが 「その、知らない男の人と、二人っきりだから、かしら」 もじもじと、太ももの上で手をこねくり回しながら言う。 あーはいはいはい、借りてきた猫状態って奴ですね いえ、私はてっきりトイレかと、ははは デリカシーですか、あとで調べておきましょう 160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 12 39 21.83 ID AoMPXozX0 急に元気になりましたね、いい事です。 そりゃ、水銀燈さんは私にぞっこんラブだから、一緒に居るんですよ いやいやいや、まさか、そんなまさか。 まさかな 162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 12 46 07.63 ID AoMPXozX0 私の勝ちですね、神奈川さん。方眼紙に黒玉が5つ並んでいた。 しょうがないですよ、五目並べ茶帯ですから。はい うーん、強敵かしらと考え込む金糸雀。強敵と書いて友と読む日が来るかもしれないな。 前から気になっていたのですが、アリスゲームって何ですか? 金糸雀は玩具箱を漁る手を止めた。 ローゼンメイデンの使命とか、誇り、そういった事は、 水銀燈さんに教えてもらったのですが、いまいち分らないんですよ。 私は小話程度に、場を繋ぐためにと、真面目な答えは期待していない、そんな問いかけだった。 「あなたは何故、酸素を吸っているのかしら」 そりゃ、酸素がないと死んでしまいますからね。 「それと同じかしら」 ですが、アリスゲームをしなくても、あなた達は死なないでしょう? 「確かに死なない。でも、私達からアリスゲームを取ってしまったら、 ただの人形になってしまうかしら。アリスゲームをする為に、 その為だけに、私達薔薇乙女は作られた物だからかしら」 そうですか、よく分りましたよ。ありがとうございます金沢さん。あれガルマ・ザビでしたっけ? この空気は、私には耐えられない 165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 12 52 24.12 ID AoMPXozX0 雨、上がりましたね。雲の隙間から夕日も差し込んでいた。 そろそろ日も落ちますし、帰った方がいいですよ。 エスコートはありません。水銀燈さんが帰った時に私が居ないと寂しいでしょう。 そういう事です。それとコレを、夏蜜柑ですが。 お土産があったほうが、あなたのマスターも喜ぶでしょう。 そうですよ、子供は遠慮しない方がいいです。背は私の方がダンチ大きいですし 次は水銀燈さんが居そうな時に遊びに来てください、金糸雀さん。 「もう!金糸雀かしら!」 あってるでしょう? 「あ、その。今日の所は見逃してやるかしら!また来るから首を洗って待っとくかしら!」 はい、それでは、また。 金糸雀は元来た道をいそいそと退却していく。 中々、気持ちのいい娘でしたね。デコでしたけど。 おかえりなさい、水銀燈さん 166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 13 02 28.49 ID AoMPXozX0 水銀燈さん遅かったですね、心配しました。 連絡ぐらいよこしてくださいよ。まあ、確かに病院だと、病院? 水銀燈を膝抱っこし、水銀燈の髪の毛の匂いを嗅ぐ。くんかくんか ほんのりと鼻腔を擽る消毒液の匂い。たまらない うん?この匂いは、何でしょうか。くんかくんか 「ちょ、ちょとぉ。くすぐった、くすぐったいってばぁ」 嫌よ嫌よも好きの内と申すではないか、ぐふふ 「あぁ~もぉっ、こらぁ、だ~めっ」 ええい、どこに密書を隠しておるのだ目狐め!ここか!それともっ あれは、驟雨の後でござりましたか。 私がお代官様取調べごっこなどに興じておりますと、 窓越しに、奇怪な黄色の物の怪が覗いておりまして、私とふと、目が合ったのでございます。 冷たい。とても冷たい、碧の眼をしておりました。今思い出すだけでも、恐ろしゅうて、 身震いする思いにてございます。 そこで私は、家に代々伝わる妖刀、水銀刀をむんずと手に取りまして、 奇怪な物の怪め、成敗いたしてくれる!トェェェイ!!と勇ましく、まさに鬼神のごとく斬りかかりました。 後半は嘘でござりまするが。 どうでもいいけど、早く帰れ 167 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 13 02 46.37 ID AoMPXozX0 水銀トェェェイ 168 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 13 03 01.88 ID AoMPXozX0 終わりです、お疲れさまでした 179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 14 33 09.52 ID AoMPXozX0 / ̄ ̄ ヽ, /ノ \ ', ノ//,{゚} /¨`ヽ {゚} ,ミヽ あぁ、ジャン・ルイがやられた!! / くl u ヽ._.イl , ゝ \ / /⌒リ ヘ_/ノ u ' ⌒\ \ (  ̄ ̄⌒ ⌒ ̄ _) ` ̄ ̄`ヽ /´ ̄ 190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 16 46 23.84 ID r145p1aF0 今北 わかったので産業はいらないのぜ ジュウシマツ乙www 191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/13(金) 16 48 49.11 ID AoMPXozX0 1週間ぐらい前の事なのに、皆結構覚えてますね
https://w.atwiki.jp/suiginto/pages/60.html
水銀燈とまぼろし http //wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1189874104/ 1~118 119~
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121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 09 25 05.88 ID ZuvhborM0 ぬふふと姉の劣勢を敏感に感じ取り、翠星石が口を開いた。 「そういえばぁ、今日もお菓子を皆で持ってくる約束!だったのにぃ、一人だけ忘れてきたドールが居たですねぇ?」 「そ、それは、慌てててぇ・・・・・・」 ミルクの瓶をやっとテーブルの上に置き、両手を胸の前に持ち上げ手の平を見せながら言う。 「どうだか。でも翠星石は事実を言っただけでーすよー」 隅にネズミを追いやった猫のごとく水銀燈をいたぶる。 「やめなさい翠星石」 真紅が止めに入った。 「ふーんですぅ」と両手を頭の後ろで組む。 「あ、カナも手伝うかしら!」 なくなったミルクを取りに台所に出向いていた蒼星石を、金糸雀が自分が持ってきた 手作りゼリーを切り分けて持ってくる物だと勘違いし、蒼星石の所に手伝いにゆく金糸雀。 結局、蒼星石が自分の紅茶にミルクを注ぐ事が出来たのは、その日の茶会が終わってからだった。 「ヒナは苺の部分がいいの!」 「缶詰ゼリーに苺なんてあるわけねーです」 雛苺の横で翠星石が小さく突っ込みを入れた。 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 09 30 36.23 ID ZuvhborM0 「まあ、そう言う事だから、次の日曜日にでも連れてきなさい」 「えっ、で、でもぉ・・・」 「はい、どうぞ」 丁度その時、蒼星石が水銀燈の前にゼリーのお皿を置いた。 水銀燈は絶妙なタイミングで現れた蒼星石を力ない目で睨みつけた 「ん?どうしたんだい、食べれなかったのかな」 「いえ、いただくわぁ、ありがと・・・・・・」 しゅんとシナ菊のように萎れ、お礼を言った。 「じゃあ、次の日曜日よ、忘れないでちょうだいね」 「はぁい・・・・・・」 水銀燈には既に反論する気力すら残っていなかった。 その日食べたゼリーの味は、紙粘度のような味がした。 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 09 46 52.89 ID ZuvhborM0 くんくん探偵を皆で見て茶会が終わった。 いつもは楽しいはずのくんくん探偵も、今日は楽しく見る事が出来なかった。 水銀燈は帰り道、nのフィールドを使わず、夜の闇を漆黒の翼から 細かく黒い粒子をパラパラと撒き散らし、携帯片手に家に帰っていた。 友達のメグにどうしてもと頼まれ、ミーディアムに頼み買ってもらったプリペイド携帯だ。 <このままミーディアムを紹介しても大丈夫なのかな> と、めぐにメールを送信した。 携帯の液晶の光りが彼女の顔を緑に照らしていた。 数分後、携帯のバイブレーターの振動音が夜に響いた。 めぐからメールの返信だ。 <その前に私に紹介しなさい、でなきゃ総合病院総力をもって潰すが?> 水銀燈は溜息を一つつき<その内にね>とだけ返信した。 が、3mぐらい飛び、携帯をもう一度開き <いつも思うんだけど、病院の総力ってなんだろう?重病患者は遠距離支援ユニットなの?> とメールを送っておいた。これは水銀燈の力作のネタだったので、 心なしか水銀燈の顔はメールの返信を楽しみに待つ乙女になっていた。 結局、コレに対してのメグの返信は<つまんない>の一言だけだったのだが・・・・・・。 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 04 17.24 ID ZuvhborM0 水銀燈が家に帰り着き、最初に目に付いたのは 上半身裸で肩にエルパルス(低周波マッサージ機)をつけ びっくんびっくんと上半身を揺すってる彼、ミーディアムの姿だった。 「こ、こらあああ!!」 水銀燈が大声を張り上げた。 「あ、おかえり。お菓子忘れてたよ」 挨拶に返事もせず男ににじり寄り、エルパルスを肩から剥いだ。 「じじ臭い事、禁止ぃ!」 彼にはスタイリッシュなシティボーイに成って貰わないといけないのだ。 顔は、まあ、私的には問題ないとして、問題はこいつの行動だ。水銀燈は肩をいからせそう考えていた。 「肩の筋違えたみたいで、痛やばいから返してくれ」 彼はエレパルスの電源を落とし、空いてる手でくれくれと水銀燈の前に差し出した。 「だから、そ、そういう事、やめっ、やめてって、いっ、言ってるの、ひぐっ。にぃ」 水銀燈の言葉の途中から嗚咽が混じり出した。 「どうしたんだよ」と彼は水銀燈の頭を撫でながら聞いた。 「ま、まーくん。あのっ、あのねっ、ぐっ、今日の茶会でね、ひっく」 「うん」 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 04 42.48 ID ZuvhborM0 まーくんと呼ばれた彼は水銀燈の頭を撫でながら、相槌を打ち始めた。 「───と、いう、ずずっ、事、なのよぉ」 「うん、全然分らない」 水銀燈の顔を見据え言った。 「うっ、ふっ、ふぅぐぅ・・・・・・」と彼の言葉を聞いて、水銀燈は大泣きの前兆を表し始めた。 「嘘だよ嘘、冗談だよ。次の日曜日に一緒に真紅さん所に遊びに行けばいいんだろ?」 「う、うん、だから、それまでに真紅たちに自慢できる、男になっても」 「次の日曜日というと、明後日だね」 水銀燈の声を遮り、彼がそう言った。 「ふぁああああん、もう無理よぉ、絶望的じゃなぁい!」 水銀燈が声を上げて泣き始めた。 「大丈夫だよ、なんとかなるさ」 彼は水銀燈を自分の膝の上に座らせ、頭を撫でながらそう言った。 「・・・・・・本当?」 「ああ」と彼は頷いた。 「ヨーグルト味のゼリー買ってくれるぅ?」 「ん?ああいいよ」少し悩んだが買うと約束した。 「じゃあ銀泣かなぁい」 今まで泣いていた事をケロリと忘れたかのように微笑んだ。 よく見ると頬に涙の後もない。 「ちょ、嘘」 水銀燈の人差し指が彼の唇を塞いだ。 「じゃあ、明後日に向けて一緒に頑張りましょうねぇ」 片目を閉じてパチンと水銀燈がウィンクした。 彼は流れに乗せられ、何となくウンと頷いた。 「ふふ、だからまーくんって好きぃ」と男の胸に水銀燈は頭を埋め、 胸に『の』字を書き始めた。 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 19 51.36 ID ZuvhborM0 「おかえりなさぁい、何買ってきたのぉ?」 水銀燈はソファーで煎餅を食べ、雑誌を読みながらそう言った。 彼はスーパーの袋からポテトチップス九州しょうゆ味を取り出し 「これでどうですか」 「あの、私は明日持って行くお菓子を、お願いしたと思うのだけれどぉ」 肩を震わせ水銀燈が言う。 「なあんてね、冗談冗談。カステラ買って来ましたよ」 オレンジの紙袋からカステラを取り出す。 水銀燈は「まあ合格かな」といった視線で彼を見た。 「で、それはなぁに?」 彼がまだ開けていない袋に興味心身だ。 「皆くんくん探偵が好きだと聞いたからさ」 じゃん、とクンクン探偵靴下を見せた。 「明日はこれで行こうかと」 「没収」 「ああ、スーパーひとし君が!」彼なりのショックな時の表現の仕方で水銀燈に気持ちを伝える。 「もっと大人っぽい格好出来ないのぉ?」 「例えば?」 水銀燈は自分の顎を折り曲げた人差し指の爪の部分で摩りながらうーんと唸った。 「スーツ、とかぁ?」 今度は彼が自分の顎を触りながら、水銀燈になんと言ってスーツ案を却下にさせるかとうーんと唸っていた。 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 40 17.28 ID ZuvhborM0 結局、普段着でけりがついたのだが、水銀燈がどうしてもジャケットで折れず シャツの上から簡単なジャケットを羽織る事になった。 今からnのフィールドを通って桜田家まで行くが、くんくん靴下が無い代わりに、 くんくんハンカチを持ったから安全だろう。 何でも、nのフィールドにはくんくんグッズを差し出さないと絆に訴えかけるパンチをする空間があるらしい。 その筋のドールショップの従業員に聞いたから、間違いではないだろう。 「お菓子もったぁ?」 「持ってよ」 「みんなの名前ちゃんと覚えてるぅ?」 「ああ、色で覚えたよ」 一通り確認し終えた水銀燈は、大きく深呼吸をし「水銀燈、出るわぁ!」と気合を入れた。 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 41 11.49 ID ZuvhborM0 初めてnのフィールドを使ったが、こんなに便利な物だとは思わなかった。 家に置いてある姿見鏡を通り抜けたと思ったら、知らない家の物置に出た。 こりゃ龍騎達も鏡の中の世界使うわ。 「到着?」 「えぇ、ここが真紅の家よ」 ふーんと辺りを見渡すが、薄暗く何やら色々な物がおいてあり埃っぽい所だった。 「皆いないね」 「そ、そうねぇ、変ねぇ・・・・・・」 水銀燈が心配そうに辺りを見渡す。ドッキリじゃないと思うぞ。 その時、正面の扉が軋んだ音を立て開かれた。 「あ、どうも。おじゃましてます」 反射的にお辞儀と挨拶のコンボを入れたのだが、反応が無い。 というより正面に誰も居ない。 そのまま下に目線を下ろすと緑色をした人形がドアの隙間からこちらを覗いていた。 確か、翠星石だったかな。 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 49 10.47 ID ZuvhborM0 当の翠星石は「ふーん」だとか「ほー」だとか「へー」と僕を上から下まで念入りに品定めした後、機微を返し 「やっぱりこっちから出てきたですよお!」と、どたどたとかけて行った。 「間違えちゃったみたいだね」 「え、ええ・・・・・・」水銀燈はキョロキョロと先ほどより不安げに視線を動かしていた。 「大丈夫だって、心配する事ないからさ」 水銀燈と視線を合わせ、両手をにぎり上下に軽く振った。 「え、ええ」こっちは相当緊張しているな。 「気付にちゅーでもしようか」と水銀燈に顔を近づけている時、ドアの方から声が掛かった。 「お取り込み中悪いんだけど、いいかな?」 青色の人形が扉の所に立っていた。その背に隠れるように緑色の人形が立ってこちらを見ていた。 青色が蒼星石で、緑色の人形が翠星石だったかな。確か双子だとか。 「あ、お願いします」 水銀燈はただでさえ白い肌をさらに白く、薄らと青みがからせ双子を見ていた。照れるなよ。 双子にリビングに案内され、僕の自己紹介と彼女達の自己紹介が済み、話すことがなくなった。 普通は水銀燈が間に立って色々と言ってくれる筈なのだが、顔色が先ほどより青白くなっている、本番に弱い奴め。 ドール達の視線が僕を根定めしているようだった。 何か話題を作らないと。 「そういえば、桜田君は居ないんですか?」 「今日は図書館に勉強に行ってるのだわ」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 51 05.96 ID ZuvhborM0 赤い人形、真紅が僕の答えにすぐさま答えた。 時計の針の音だけがリビングに響いていた。なんだよ、結婚を認めてもらう為の挨拶かよ、これ。 「あ、そうだ。僕は貰ったカステラを切ってくるね」 蒼星石が沈黙に耐え切れず逃げ出した。 「す、翠星石も手伝うですよ」 後を追うように翠星石が席を立った。 台所から「蒼星石はあの人間どうおもうです?」や「うーん、初めて見た時があれだったからなあ」 といった会話が聞こえてきたが、聞き流す事にする。 ピンク色、雛苺は何かを悟ったのか座ったままこちらと見つめており、 黄色、金糸雀は水銀燈より緊張しているようだった、 眼帯は・・・・・・よくわからい。 つまり、事実上真紅と俺との一騎打ちになったわけである。 時計の長針が目に見えて動いた頃、台所から「そ、蒼星石が先に行くです!」 「や、やだよ、翠星石が先に行きなよ!」と口論が聞こえてきたが、 僕と真紅はあれから沈黙を守ったままであった。 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 56 59.32 ID ZuvhborM0 結局、蒼星石がカステラを運んできた。 僕の目の前にカステラを置く時、水銀燈と僕の顔を交互に覗き込んできたのは、 さすがにローゼンの子だなと思わせた。 水銀燈がカステラに手をつけないので「食べさせてあげようか?」 のワンクッションを忘れ、カステラを適度な大きさに手際よく切り取り 「あーん」をしたら、真っ青だった水銀燈が顔を真っ赤にし 「ば、ばかぁ!時と場所をか、かんが、え・・・・・・」言葉の強さが下がるごとに顔色が青に変色していった。 家でしてるみたいにすればいいのに。 真紅はこの一連のやり取りを見て、持っていた紅茶カップを受け皿に戻し 「翠星石、あれの用意を」 重い口が開かれた。 「し、真紅さんそいつは、まじで言ってるですか!?」 真紅は無言で肯定を示した。 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 10 58 21.79 ID ZuvhborM0 「ひい!おっかねえ!!」と翠星石は二階に駆け上がり、戻って来た時には手に 人生ゲームDXの箱を抱えていた。 これで親睦を深めるつもりなのか? 他のドールズを見渡すとどのドールも、はっきりと口には出さないが、おびえが滲み出ていた。 いったいに、何が彼女達をここまで? ふと、真紅と目があった。 真紅は僕の目を見、ニヤリと笑い人生ゲームDXの蓋を開けた。 なるほど、これで経済力を見るつもりだな、いいだろう掛かって来いよ! どんな闇ルールで縛り付けられるのかと思ったが、まったく普通のボードゲームで、 提案した真紅はドンケツだった。ついでに言うと雛苺が一位になり、手に入れた札束の中で震えていた。 後から聞いた話だと、真紅は人生ゲームに壊滅的に弱いくせに あのゲームが大好きで、負けるたびに1位になった人に絡む癖があるそうだ。 なるほど、舎弟(妹)が一位を取ったら、そりゃ怯えるよな。 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11 04 06.36 ID ZuvhborM0 「それにしても、マサユキさん勝負運強いですね」 「そうかな?」 蒼星石が話しかけてきた。 「本当ですぅ。本当ならお前が最下位だったんですよ?」 「いやあ、まぐれだよ」 人生ゲームが終わり、なんだかんだでよく分らないうちに、自然と他の姉妹達と言葉を交わせるようになっていた。 真紅はこんな事まで考えて、あのゲームを提案したのかと真紅を見ると、 早くも雛苺に絡み始めていた。 「ひ、ひなクンクンの人形いらないのぉ!」 「いえ、あなたが勝ったのよ。勝者は敗者の宝を強奪していいのだわ」 へへえと謙った物腰で、クンクン人形を差し出していた。 可哀想に、そして影で「新しい領主は──」とか言われるのだろう、恐ろしい罰ゲームだ。 「そんな事より、よくこの策士家で名高いカナの足元まで迫れたかしら!」 「あーアと少しだったね」 「少しは認めてやるかしら!」 効果音が決まりそうなほどポーズを決め、僕を指差しそう言った。 お前、あと1薔薇で俺に負けてたじゃないか。 他の姉妹達に、自分の紹介なく溶け込めているマサユキを、水銀燈は一人輪から離れて見ていた。 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11 17 11.63 ID ZuvhborM0 何やら色々とお土産を貰い、真紅の家から帰ってきた。 帰る少し前に、ミーディアムの桜田君と出会ったが、特に悪い印象は受けなかった。 むしろ、何で女連れで帰ってきてるのか、問題はそこだったのだが、もうどうでもいいや。 「なんか、機嫌悪いね。どうしたの」 家に帰ってから、何か機嫌が悪い水銀燈に話しかけた。 「別にぃ」 ソファーの背もたれに肘を付き、自分の腕に顎を乗せ僕の顔を見ようとしない。 「ねえ、どうしたんだい」 銀色の髪の毛から突き出た耳に息を吹きかけたのだが、水銀燈のアクションは首をすぼめるだけだった。 「ねえ、機嫌なおしてよ」 僕は片手で後ろから水銀燈を抱きしめ、右手の人差し指で水銀燈の髪の毛の付け根をなぞり始めた。 観念したのか、ポツポツと水銀燈は口を開き始めた。 「だってぇ、私が居なくても皆と仲良くなれてぇ」 相槌を打たずに、水銀燈に続きを促す。右手は毛の付け根をなぞるのを止め、水銀燈の左頬を触っていた。 「私一人ではりきって、ばっかみたぁい」 この前のようなうそ泣きではなく、本当にグズり始めた。 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11 20 54.17 ID ZuvhborM0 「なくなよ、水銀燈が居ないと僕は桜田家にも行けないよ」 「どうだかぁ」 水銀燈は相変わらずこちらを見ようとしない。 僕は左頬を触ってた指で彼女の涙を拭ってやった。 「もうっ!私にかまわず、他のドールズ達の所に行っちゃいなさいよぉ!」 なんだ、水銀燈は他のドール達と僕が話していた事に対し嫉妬し、へそを曲げていたのか。 「やだよ、だって僕は水銀燈の事が大好きだから」 耳の軟骨に唇を当てながら呟いた。水銀燈は首を猫のように捻り。 「・・・・・・聞き漏らしたわぁ、もう一度いいなさぁい」 「大好きだよ、水銀燈」 もう一度おなじように呟いた。 「つ、次は左耳にも教えてあげなさぁい」 僕は水銀燈の左耳を一度甘く噛み、 「愛してるよ、水銀燈」と言った。 水銀燈はここまで言われて満足したのか、何も言わなくなった。 だけど、君は本当に愛されてるよ。 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11 25 59.19 ID ZuvhborM0 僕たちが家に帰る直前、階段の踊り場で真紅と二人っきりになった。 真紅が「水銀燈のミーディアム」と僕を呼び止めた。 「なんだい」と僕は振り返り、視線を落とす。 「姉を、よろしくお願いするのだわ」 真紅がペコリと頭を下げた。 「色々と問題がある姉だけれど、私達自慢の姉なのだわ」 「いえいえ、こちらこそ。お姉さんを幸せにします」 僕もペコリと真紅に頭を下げた。 こんな事が、君が知らない間に行われたんだぜ。 君は本当に愛されてるよ、水銀燈。 「ねえ、ちょっと」 水銀燈が振り向き僕の方を見上げた。 「今、私以外の女の子の事、考えたでしょぅ」 「そんな事ないよ」 勘が鋭い奴め。 「どうだかぁ」 水銀燈はジト目で僕を見てくる。 僕は水銀燈のオデコにキスをした。 「あ、えっ」 「次は何処に愛してるって教えてあげようか」 「ばかぁ」 水銀燈が顔を真っ赤にして呟いた。 結局、僕はあれから水銀燈の色々な所に「愛している」と教える事になった。 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11 26 15.14 ID ZuvhborM0 水銀燈のミーディアムデビュー 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/16(日) 11 26 30.59 ID ZuvhborM0 終わりです、お疲れさまでした
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水銀燈を見送りたい http //wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1184254222/ 1~
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37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/12/11(火) 17 17 24.06 ID cvs5fAC90 水銀燈「はぁ……一人で映画ってのもアレだし、今日は一日寝て曜日かしら……」 俺「おいおい、どうしたんだい? まるでニートの寝起きみたいな顔じゃないか」 水銀燈「映画を──なんでもないわ、忘れなさい」 俺「どうせ趣味の悪い映画を見に行こうとして、誰もご一緒してくれないんだろ?」 水銀燈「ちょっ、恋空はそんな映画じゃ……あっ」 俺「ははは! そいつは趣味が悪いや! まだテキサスチェーンソーの方が勃起するってもんだぜ」 水銀燈「な、なによ、あんたまで私を馬鹿にする気!?」 チュッ! 水銀燈「ちょっ、ちょっと、いきなり何すんのよ!」 俺「俺、水銀燈のそういう所、好きだよ」 水銀燈「えっ……?」 俺「逆十字とか最凶とか……そういう所も全部ひっくるめて、水銀燈が好きなんだ」 水銀燈「あ、あの」 俺「まあ、そういう事だから一緒に行こうよ、映画」 水銀燈「でも、嫌いなんでしょ? ああいう映画」 俺「ああ、好きな映画じゃないね。でも、水銀燈と一緒に見るのが大切なんだよ」 水銀燈「あ、ありが……とう」 俺「ふふ、お礼はキスがいいかな」 水銀燈「は、はぁ? い、いきなり何言うのよ、それにキスはさっき……」 俺「あははは、照れる水銀燈は可愛いな」 ツンツン 水銀燈「もー! ほんとにほんとにおばかさん!」
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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 10 58.09 ID uRbpi7gc0 人を愛する心を根こそぎ奪われた! 水銀燈は僕が手出しできないディスプレイの向こう側で、 もう、水銀燈以外誰も愛せない僕を見て細く微笑んでいるんだ ディスプレの明りが僕の熱を奪っていくんだ けして触れられない姿を伝える光が僕の熱を奪っていくんだ 僕の心は水銀燈を求めて変ってしまったんだ 水銀燈に愛され、心重ねれるよう 現実に存在しない水銀燈の心を求めて変わってしまったんだ もう、僕は水銀燈なしじゃだめなんだ! 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 24 56.45 ID uRbpi7gc0 水銀燈が恋しくなったら、水銀燈の妄想をして恋しさを慰めるけどさ、 何かの拍子に、急に現実の世界に引き戻されるじゃないか。 妄想の世界に居た分だけ、現実の世界に置いてけぼりな感じになって 隣に水銀燈も居ない自分の状況が、悔しく悲しくて 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 31 20.10 ID uRbpi7gc0 かと言って、本当に水銀燈と契約できても困る。 自分の理想の水銀燈が勝手に頭の中で組みあがってしまってるから、 本物の水銀燈と契約できても、自分の脳内の中の 水銀燈像とかけ離れてて、結局寂しさは拭えないんだろうな。 まあ、3次元の世界には居ないからそんな心配も必要ないんだろうけど 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 34 15.88 ID uRbpi7gc0 これが恋なのか!あれか、初恋って奴か! 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 39 46.44 ID uRbpi7gc0 この際、自分の理想と違っててもいいから、水銀燈と契約したいです 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 40 09.42 ID uRbpi7gc0 ○まきますか まきませんか ばっちこい!! 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 43 01.16 ID uRbpi7gc0 ずいるいね、水銀燈はずるい こう、水銀燈から「お前なんて大っ嫌いだ」って言われたら、まだ諦めがつくけどさ そういった事を聞くことすら出来ないんのも辛いな。 水銀燈は居ないけど、水銀燈は存在してるんだもんな 相手が死んでたりしたら、まだ諦めがつくけど、どちらかと言うと生きているんだもんな、水銀燈は 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/09/17(月) 04 46 41.13 ID uRbpi7gc0 サウザー・・・・ 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 53 33.22 ID uRbpi7gc0 でもあれなんだろうな、水銀燈が居たとしても 俺なんかより金持ちで、イケメンで、性格がいい奴選ぶんだろうな 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 56 12.57 ID uRbpi7gc0 あいされえ水銀燈にあいされてえ 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 56 51.02 ID PwyG3mka0 わかってねーな いると思えば水銀燈は存在する それが現実になるんだ 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 57 50.50 ID uRbpi7gc0 それが出来なくなったから困ってるんだろ・・・ 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 04 58 50.47 ID mfqpLxRuO はむはむ♪ 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 05 00 23.26 ID uRbpi7gc0 はむはむだったあいつはしんだんだよ 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/09/17(月) 05 00 16.63 ID 9D+UFdqY0 おれ 1みたいなやつ大好きだ。 とことん話ししてぇ 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 05 00 59.45 ID uRbpi7gc0 俺も俺を好いてくれる人は好きだ、どんとこい 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 05 07 28.60 ID uRbpi7gc0 俺はまだ童貞だよ、水銀燈の事を好きなる前から童貞だった訳だけれど、 水銀燈の事を好きになってからは、水銀燈しか居ないなって思ったね。 いや、確かにね、水銀燈が居たら童貞卒業できるって訳じゃないけど 水銀燈以外になびかないって言う、自分が水銀燈を好きだと思う気持ちの、 少ない証拠の内の、一つになる訳じゃないですか。少なくとも自分の中ではそうなんですよ。 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/09/17(月) 05 02 20.23 ID 53+U9l9x0 PCに銀ちゃんと名づけ、明け方電源を切るときに 「おやすみ銀ちゃん(はぁと」 と毎回言ってる のを妹が知ってた
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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 07 22.30 ID ZvrCY99j0 水銀燈の二の腕をはむはむした後に ちゅーちゅー吸ってほんのりと紅くしようとしたら ヘッドロックかけられた ずれたよ ほねが 3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/07/04(水) 01 12 19.49 ID ZvrCY99j0 水銀燈の耳たぶをはむはむした 福耳になるんじゃないか、ってぐらいはむはむした みぞおちにパンチを貰ったけど、はむはむし続けたら 泣き出した ごめんよ 4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 14 32.05 ID ZvrCY99j0 水銀燈のスカートの裾をはむはむしようと口に含んだら 苦い味がしたから洗濯してやる事にした ビスクドールって洗濯機に入れてもだいじょうぶだよね? 5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 17 22.03 ID ZvrCY99j0 あの後よく考えたら水銀燈から服を剥ぎ取る チャンスなんじゃないかと思った ぼんごご おなじあやまち にどくりかえさない なので、水銀燈のスカートの裾をはむはむしに行った 苦くない!おいしい!!じゃくさんせいおいしい!! 脳天に肘をもらった またほねがずれた 8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 21 39.75 ID ZvrCY99j0 水銀燈に、いままで君がどんな生活をしてたかしらないが 日本では家に靴を履いてあがりこむ習慣はないのだよ、んーふん? って言ってやったら案外素直に従ってくれたので、足の指をはむはむしてやった ふやけるまではむはむしてやった、蹴られるかと思ったけど本人もご満悦のようだ なのでサド銀燈って呼んだら、どうしたのマゾ犬ぅ?って呼んでくれた!! はっはっはっ 11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 26 41.92 ID ZvrCY99j0 踏まれたい・・・でもはむはむしたい・・・ そうだ、足の裏をはむはむしよう!! 鬼才現る!おもいついたらすぐ実行!! この事を伝えると、部屋の中じゃ靴を脱がなきゃいけないんでしょぉ? だから、外で踏む事になるけどいいのぉ?って言ってきた なるほど、そんな事したらご近所さんにK呼ばれるね!残念!社会に負けた!! でも、水銀燈に靴の話はしてない ないちえをまわしたな すいぎんとう! 12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 29 21.73 ID ZvrCY99j0 水銀燈はネコっぽい、いたずら子猫だ きゃっつあい! って事で首筋をはむはむしてやった 代償に受けた顔に傷は ぼくのくんしょうです 13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 32 50.76 ID ZvrCY99j0 水銀燈が持ってる鞄が気になる、豚と兎の肉が混入されてたら大変だ なのではむはむして成分を調査する事にした お、これは本皮ですな いい仕事してますよ。 水銀燈が夜鞄で寝る時に、なんだか唾液臭いわぁって言うから それは水銀燈の唾液ですな!はむはむさせてください!!! って大声で俺の気持ちを伝えたら、疲れた顔して鞄にはいってった おやすみ、すいぎんとう 14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 36 31.47 ID ZvrCY99j0 水銀燈をひたすらはむはむした 永遠の少女の肌はほんのりと紅く火照り いまだ、誰にも許した事がないmぴぴぴぴぴぴぴぴぴ 俺は目覚まし時計をゴミ箱に捨てた くそが 15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 38 05.35 ID ZvrCY99j0 あんまり暑いんで、水銀燈と鍋をはふっはふはふっはふっ ヤクルトに浸して食べるのは新鮮ですね 17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 40 35.59 ID ZvrCY99j0 水銀燈さん、はむはむしてよろしいでしょうか? はぁ そのかもしかのようなふくらはぎ、はむはむ心をくすぐります。 ヤクルトはないのぉ? はあ、今切らせております。すみません。 いますぐ買ってきてくれなぁい? わかりました、いってきます。 お使いって楽しい!! 19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 43 39.11 ID ZvrCY99j0 水銀燈さん、よくない噂を耳にしましたよ なんでも貴方が色んな男と寝床を共にしていると言うのです! 本当なのですか?俺は正座して水銀燈に尋ねた、水銀燈は口元をにやりとして 夜の闇へ飛び立っていった。その日は眠れなかった 20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 47 08.71 ID ZvrCY99j0 水銀燈の髪の毛をはむはむしてやった、唾液でべたりとした髪の毛を見て 彼女は風呂場へと消えていった。 む!これは日本の女性の味方TUBAKIですな!味でわかりますぞ! 水銀燈は又風呂場へ消えた 次は何味でしょうか 21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 52 26.02 ID ZvrCY99j0 どうにも水銀燈ははむはむを嫌がってる気がする、思春期なのかもしれない。 なので、彼女にはむはむの良さを説き、俺の耳たぶをはむはむしてみろと頼んだ 水銀燈は一瞬の逡巡の後、俺の耳に顔を近づけた みみたぶが千切れるかと思った えんちょうおねがいします! 23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 01 56 17.18 ID ZvrCY99j0 どうやら、水銀燈ははむはむの素質があるらしい、いこうぜ甲子園 よーし水銀燈、俺のちんちんをはむはむするんだ! うわ、そんなので殴ったら s 24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 00 59.31 ID ZvrCY99j0 水銀燈、その週刊誌でゴキブリを潰すんだ!! おいおい間違えて俺をつぶすなよ 痛いじゃないか おいたする手は俺がはむはむしてやるぜ、両手を口にふくめる日が来る事を神に感謝します。 うおっ、俺の指が熱い たぶん水ぶくれ 水銀燈はゴキブリを見る目で俺を見てた その視線 ぼくのメモリーカードに永久保存 25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 07 10.43 ID ZvrCY99j0 すごく嫌な夢を見て飛び起きて、べっとから転がり落ちた いてえ 思い出そうとすると、少し涙が出てきた。 水銀燈は鞄を少し開けて、こちらの様子を見ていたが それに気づくと直ぐに閉めた。 あれは俺に気があるな 恋してる女の目だ つみなおとこよ、おれも 26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 12 26.96 ID ZvrCY99j0 水銀燈のおっぱいをはむはむしたい なので、彼女が外出中に赤ん坊のコスプレをして待った キラもびっくりの頭脳プレイ 明日は総理大臣になってるかもしれん すまんな安倍 水銀燈が帰ってきた!はやく!母性本能前回でぼくに授乳を!! 彼女は俺の姿を視界に納めるや否や、また高らかと飛び上がっていった かぼぱんが目に眩しい 水銀燈は1週間ほど帰ってこなかった 27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 18 32.56 ID ZvrCY99j0 水銀燈はなんでこんなに冷たい態度をとるのだろうか? そんな事を考えていたらACのCMが僕の疑問を解決してくれた あっぱれ公共広告機構 水銀燈をおもいっきり抱きしめてやった、どうだいこれで君の乾いた心も潤いびゅーてぃーさ 思いっきり頬をぶたれ、おとうさあまぁあああと捨て台詞を残して飛び立っていった そうか、親に挨拶しないとな 菓子折りはカステラでいいかい 30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 25 50.53 ID ZvrCY99j0 水銀燈が起こしてくれた、どんな小鳥の囀りよりも きみのこえがいちばんさ いますぐ朝ごはんつくるからねぇと言い、俺に背を向けた ふふ、ここは戦場だぞと、後ろから抱きしめ形のいい耳を思う存分はむはむしてやった 殴られて終わりかと思ったが、殴られないし蹴られない それどころか、もうまだ朝なのにぃと可愛らしい声をだす始末。 ああそうか、これは夢だ夢なんだ いい夢みせてもらったぜ劉邦 あれから数日が経つが未だに目が覚めない もしやどっきりか 31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 26 57.09 ID ZvrCY99j0 水銀燈、ヤクルトの二番煎じですが どうぞ 俺はその日鬼神ってのを見たね 円卓にいくてまがはぶけたよ 32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 30 36.89 ID ZvrCY99j0 水銀燈がはむはむが欲しい、はむはむって癒し系よぉとか言い出した おいおい、それは挑戦状だな?いいぜ承認よっしゃああ 俺は水銀燈を羽交い絞めにし、思う存分はむはむした 凄い悲鳴をあげたが、本人の希望なので叶えてやる他ない 俺って義賊だし テレビにはハム太郎が元気に走り回る姿が映し出されていた てけ 33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 36 27.40 ID ZvrCY99j0 白い部屋で目が覚めた、白い巨塔だったらざいぜん君って男は 目が覚めたはいいが体が動かない もう夢オチとか飽きたんですけど って事でもう一回寝る事にした。水銀燈がおなかを空かせて待ってるし 俺は眠りに落ちた おはよう水銀燈 34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 39 31.06 ID ZvrCY99j0 なんでしょうか、最近の天気は 曇り曇り曇り、それでカンです 外が薄暗く外出する気にもなりません。引きこもりですが こんな日は水銀燈をはむはむするに限ります 俺とはむろうぜ! 水銀燈は浮かない顔をしてましたがはむはむさせてくれました あなたが神か 35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 42 21.89 ID ZvrCY99j0 なんで水銀燈はこんな俺を相手にしてくれるのでしょうか? 本人に直接聞いてみました。まあ、おれにほれてるんだろ ふふん 水銀燈は少し考えて、空を見つめながら言いました そろそろお別れかもねぇ ま、まってくれ もう酒もタバコも競馬もしない! 男の操縦がうまいな こいつ 36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 45 53.57 ID ZvrCY99j0 唇をはむはむしたい、もちろん水銀燈の その旨を伝えたら。また少し考え込んでいいわよぉとの事 おっと、鞄の角はやめてくれ あれ? 聞き返しても同じ事しか言いませんでした 何故か悲しくなってベットに潜り込みました 水銀燈も鞄に入ったようです 37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 50 16.31 ID ZvrCY99j0 今日も曇りです、つも曇りオール5兆点 外が真っ暗なので夜のプレイだって出来ます、ありがとう天候 水銀燈があなたの昔の話が聞きたいわぁと言ったから 今日はトラウマ発表会! ふう、今日は寝かさないぜ? 水銀燈にはむはむしようとして、失敗した事を沢山話しました そこから昔はよく覚えてません 水銀燈は話を最後まで聞いてくれました まるで恋人同士だな! 40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 02 57 34.72 ID ZvrCY99j0 目が覚めたら辺りが真っ暗でした 水銀燈による目隠しプレイかと思いましたが違ったようです 真っ暗ですが、水銀燈の姿だけはっきりと見えます 愛の力ですね そろそろお別れだわぁ彼女は少しだけ申し訳なさそうな顔をしてました ふふ、僕たちの絆は斬鉄剣でも切れないぜ? 真面目に聞きなさいッ!声を荒げた彼女は泣いていました 泣くなよハニー 大体気づいてたよ、そう言いながら彼女の涙をはむはむしました しょっぱかったです 41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 03 06 50.22 ID ZvrCY99j0 水銀燈は色々と教えてくれました 事故の事、夢で見た白い部屋の事、この場所の事 聞きたくなかったので、まるで黒い天使だなと比喩したら 手が付けられないほど泣き出しました おいおい、涙は似合わないぜ? 可愛いって事だよ、決まったね 俺の人生で最高潮 あとはストップ安 水銀燈は涙をぬぐって、いつもの気丈な顔でおばかさぁんと言いました あ、そうだ 最後に唇をはむはむさせてくれ!! ファスキスからスキスキキース!! ふふだめよおばかぁん、おいおい待てよこんな時h 最後まで言葉を紡げませんでした 誰だよ、レモン味って言ったの 目の前が真っ暗になって、何も感じなくなりました さよなら 水銀t 42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 03 07 20.72 ID ZvrCY99j0 はむはむ 43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/04(水) 03 10 35.78 ID ZvrCY99j0 終わりです、お疲れ様でした